クライアント
~注文の多い宗教画 十選~
ボッティチェリ「東方三博士の礼拝」
この作品は有名人との記念撮影風に仕上げられているといいます。
有名人=イエス・キリスト&聖母。
時を超えてルネサンス時代の人々が、華やかな服装のまま野次馬のように聖家族を取り囲んでいる。
右端のコチラを見ている人物はボッティチェリで、同じくコチラを見て自分を指差しているのが、絵を発注したラーマなる人物らしい。
自信ありげな表情の画家に対して、発注者は控えめな表情に見えます。
依頼主の方が手前でエラそうにしていてもいいのでは?。
でも、聖家族に近い位置の方がいいのか。
ハタマタ、何かの力関係が働いていたのでしょうか。
名画・宗教画は気高く、畏れ多い・・・と思っていましたが、なかなか俗っぽい面もあるのですね~。