再び里山資本主義

読書会に参加。

課題本は『里山資本主義』~日本経済は「安心の原理」で動く~です。

先月に読んだ際の感想は、~今後は身の丈にあった経済活動で、チマチマやっていく時代になるな~と、後ろ向きの捉え方をしていました。

 

今回の参加者の中に、この本で紹介されていた木材ペレットではないが、木造家屋の廃材をチップ状にしたモノを燃料として使用されている方がいらっしゃいます。

多少メンテナンスの問題があるようですが、コスト面では十分メリット有り!。

廃材チップは、エコ&リサイクルでかなり流通しているみたいです。

 

また、紹介されているように、食料や燃料をかなりのところまで金銭を払わずに手に入れている生活者は、日本各地の里山に数多く存在している。

だからといって、全て自給自足のくらしに戻るべきだ!とムチャな主張をしているのではない。

「里山資本主義」とは、日本を席捲する「マネー資本主義」の経済システムの横に、マネーに依存しないサブの経済システムを再構築して、たとえお金が乏しくなっても食料や燃料が手に入り続ける仕組みを今のうちから用意しておこうという考えである~。

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「マネー資本主義」の話からドンドン拡大していきます。

従業員3名で1億円を売る会社と、従業員30名で1億円を売る会社はどちらが、”よい会社”か?。

それぞれ、どれだけ人件費がかかっているかで単純に比較は難しいが、「里山~」的には多くの雇用を生み出す会社が、”よい会社”。

働く~ということは、協力しあい、「傍(はた~周り)を楽(らく)にする」ことなので、楽しいこと。

大勢が働く場所を作ることは、さらに楽しいこと!。

 

ミャンマーに工場があるが、現在は「里山~」。だが、将来は「マネー~」になっていくだろう。

まさに先進国に追い付け追い越せだが、全人類が現在の日本人並みの生活水準を維持するためには、地球が2つ!必要らしい。

アメリカ並みならサラにもう1つ・・・。

でも、アメリカは貧富の差が極端になり社会の仕組みが、実質破たんしている。

 

日本は人口減少を迎えている中で、壮大なモデルケースを目指す必要があるのでは・・・。

 

小さいコミュニティーで共有する木材ペレットを使った給湯システムを作り、地域の冷暖房に使用する試みが実現されている。是非、日本でも!。

 

・・・と、予定時間をオーバーしてアツく語り合います。

自らの読書力の無さ・・・を実感するとともに、皆さんの大いなる見識に、心が揺り動かされる読書会でありました。