憧れのドイツ?

「住んでみたドイツ」 8勝2敗で日本の勝ち 川口マーン惠美 著 を読みました。

30年近くドイツに在住する著者が、ドイツで体験したり感じていることを綴った内容です。

8勝2敗~とありますが、両国の10のモノゴトを突き合わせてジャッジしたという内容ではありません。

感覚的に勝敗を付けると、そうなのかな~といった感じになるのかなと・・・。

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ドイツ(Bundesrepublik Deutschland)といえば、先ずビールとワイン・質実剛健・環境先進国かつ先進工業国・規律正しい国民性・・・と、いい印象がたくさん。

特に工業機械・光学機器・医療機器に、「Made in Germany」と書いてあれば、マサに信頼の証。

かつて、訪れた際に持った感想は~、イメージそのものの素晴らしい国でした。(食べ物系が特に・・・)

同様に感じる方は多いと思いますが、この本を読むと現代ドイツの暗黒面?が多々登場・・・。

西洋と東洋の似たような近代~現代史を歩んだ国という面では同じだが、大陸の中に存在するドイツと、島国の日本とではマッタク違う背景がある。

国家間で電力やガスの融通ができる。人やモノの往来が簡単。

だから可能な、国内原発の廃止。安価な労働力供給。

ただし、いい面と同様に多くの負の面も抱え込んでいる・・・。

 

あらためて日本の方が~8勝2敗~だなッ!と感じる。

EUの現状と日本が参加を検討中のTPPを重ね合わせると、搾取されてしまう日本の姿しか想像できないとあります。

EU内のドイツは、TPP参加時の日本の反面教師になるという。

 

自分がイメージするドイツは過去のモノなのかな~?。

今でも、訪れてみたい憧れの国なんですケド。