銀河鉄道の夜
新編 「銀河鉄道の夜」 宮沢賢治を読みました。
本題の「銀河鉄道の夜」や「セロ弾きのゴーシュ」等の14作品が収められています。
タイトルは知っていたが、恥ずかしながら読んだことが無かった。
ということで、中味はマッタク知らなかったのでした。
擬人化された星空、鳥、植物、動物、構築物、そして人間との不思議なつながりや対話。
それらを慈しみ、時には社会風刺を交えた童話・・・というか、なかなか深く考えさせられ、大人が読んでも難しいストーリーもあります。
弱者を労わる内容にシンミリしたり、弱者を見守る存在があったり、と勧善懲悪的な内容も。
特に、巻末収録の「ビジテリアン大祭」は、宗教観や現代の食料問題をも示唆するような内容にハッ!として興味深いです。
とても高尚な童話。
だから、今まで読んだことが無かった(読めなかった)のかな~と。
今でも怪しいモノだが。