『世界史』

「仕事に効く 教養としての 『世界史』」 著者 出口治明 を読みました。

著者は学者ではなく、ライフネット生命株式会社会長兼CEO。

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世界史というと、似たようなカタカナの長い名前がいっぱい登場するうえに、地理も加わって???になってしまった記憶しかないが・・・。

 

歴史内容がヅラヅラ~と書かれているのか?と読み始めたが、レイアウトが工夫されていて読みやすいのでした。

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歴史上の出来事は単独で発生したのではなく、過去からも含め全て関連している。

学校で習った歴史は、その断片にしか過ぎない。

現在も歴史は生み出され~未来へと繋がっている。

地球上の全ての生物と自然環境が歴史を創り、未来へと繋がっている。

当たり前のことなのだが、今まであまり意識していなかったのでした。

 

著者が元米国国務長官ヘンリー・キッシンジャーとの会食で耳にして、深く共感した言葉。

「どんな人も自分の生まれた場所を大事に思っているし、故郷をいいところだと思っている。

そして、自分のご先祖のことを、本当のところはわからないけど、立派な人であってほしいと願っている。

人間も、このワインと同じで生まれ育った地域(クリマ)の気候や歴史の産物なんだ。

だから、若い皆さんは地理と歴史を勉強しなさい。

世界の人が住んでいる土地と彼らのご先祖について、ちゃんと勉強しなさい。

勉強したうえで、自分の足で歩いて回って人々と触れ合って、初めて世界の人のことがよくわかる。

特に僕のような外交官にとっては地理と歴史は不可欠だ。」

 

外交官のように世界を相手にすることは皆無だけど、誰しも故郷やご先祖のことを素晴らしいと思っているのは、万国共通だということを分かったうえで、いろんな方々と接することは人間関係作りの要です。

ワインが引き合いに出されるのも、ミョウに納得。

 

ナルホド~なるほど~とページが進みました。

世界史全体からみれば、「現代」は進行中の点にしか過ぎない。

有名なバビロンのハムラビ王の時代が20年余りでしかなかったように、国も人もピークがあり寿命がある~。

栄枯盛衰の世界史が繰り返されているのでした。

 

人間万事塞翁が馬、楽あれば苦あり・・・。

仕事には効かないかもしれないが、ハートに効いたな~。