冬~春
日経春秋コラム(2月4日)に紹介されていました。
詩人 谷川俊太郎さんの詩 「冬に」
「ほめたたえるために生まれてきたのだ。ののしるために生まれてきたのではない
否定するために生まれてきたのではない。肯定するために生まれてきたのだ・・・」
・・・著作権?の関係で、コラムで紹介されていたのは、この前段と後述の「 」部だけだったので、調べて少し付けたします。
「無のために生まれてきたのではない。あらゆるもののために生まれてきたのだ
歌うために生まれてきたのだ。説教するために生まれてきたのではない・・・」
ののしったり、否定することを、「冬」の厳しさに例えたのでしょうか。
自分の置かれた環境が、「冬」のようだったのかも。
「死ぬために生まれてきたのではない。生きるために生まれてきたのだ・・・」
全肯定、生きる~生きていることへの大賛辞。
暗く沈みがちな「冬モード」のこころを「春」へと切り替える。
「冬に」があるのなら、他の季節もあるはず!と、探してみるとありました。
「春に」
「この気持ちはなんだろう
目に見えないエネルギーの流れが、大地からあしのうらを伝わって
ぼくの腹へ胸へそうしてのどへ、声にならないさけびとなってこみあげる。
この気持ちはなんだろう」
「枝の先のふくらんだ新芽が心をつつく
よろこびだ しかしかなしみでもある
いらだちだ しかもやすらぎがある
あこがれだ そしていかりがかくれている
心のダムにせきとめられ よどみ渦まきせめぎあい いまあふれようとする
この気持ちはなんだろう」
迎える大いなる喜びがある反面、別れがあったり、環境が変わったりと、やや不安な気持ちにもなる春の季節。
感情の起伏がダイナミックに現れている。
上手く説明できない~この気持ちはなんだろう?。
今年は春の訪れが一段と早い・・・。