弥生 朔日 ~想像力の使い方~

3月スタート!今月も明るく楽しく?。

 

「街場の戦争論」 内田樹 著を読みました。

日本はなぜ「戦争のできる国」になろうとしているのか?。

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タイトルは「戦争論」だが「日本国」と「日本人」について、多く書かれています。

中でも興味を持ったのは、身体技法としての武道や〇〇道についての解説。

自然のエネルギー・野生の力を、鍛え「整えられた身体」を通じて人間の世界に発動する技術であり、自分の身体能力を高めることによって強大な自然のエネルギーが身体を通過するときに、身体が壊れないようにするための備えで、身体はこの巨大な力の伝導体として整備されなければならない(P219)。

これは欧米にはない発想だそうです。

日本では、「整えられた身体」によって自然の力を制御し共生しようとしたのに対し、欧米では科学技術をもって自然の力を機械工学的に有用物に変換しようとした。

武道家でもある著者らしい見方です。

 

重いタイトルにしては、読みやすいと思います。

でも理解を深めるために、もう一度読む必要もありますね。(鍛え方が足らない、整えられていない・・・。)

やはり読後感はやや重かった。

 

日本の行く末を案じている筆者の気持ちがそうさせる。

日本は主権国家・・・ではなく実態はアメリカの従属国。

重要政策は自主的に決定できないうえに、従属国であるという事実を隠蔽しているから・・・。

 

一つの出来事を「想像力を広く深く使い」、まったく違う文脈の中から眺めてみる訓練をしていく。(デキるかな?。)