赤頭巾ちゃん気をつけて
「赤頭巾ちゃん気をつけて」 庄司 薫
タイトルだけは知っていた、第61回(1969年)芥川賞受賞作です。
高校3年生の薫くんが主人公の46年前の青春小説。
時間は経っているものの、とても新鮮に感じる独特のフワフワした口語体がオモシロイ。
ゴーゴー・パーティとか、ピンキラ、平凡パンチ等、文面に現れる流行や風俗も興味深いです。
学生運動が真っ盛り(全共闘?ヨクワカラナイ)なのだが、思想的背景で血気盛んな若者が、とても多かった時代でもあったのですね。
この団塊世代と呼ばれる当時の高校~大学生は、とてもインテリな遊び人ばかりだったのだ・・・と思う。
特に主人公の周りはその傾向が強いので、憧れを持った読者も多かったのでしょう。
自分もそうです。
ケーコートーなところは、そのまんまだが・・・。
何故、この「インパクトある」 タイトルが付けられたのか最後まで分からなかったが、オモシロク読めました。