経済学エッセンスで人生論
「東大柳川ゼミで経済と人生を学ぶ」 柳川範之
タイトルは難しそう。
アウトレットで絶対に考えてはいけないことは・・・。
あまり買いたいものがないのに、「せっかく来たから」と言って、ついつい実はあまり欲しくないものまで買ってしまうこと。
「買っても、買わなくても、結局のところ、使った時間とバス代(交通費)は戻ってこない。」
アウトレットで洋服を買うか買わないか決めるときは、本当にその洋服が買いたいかどうかだけを気にすればよいのです。
時間とお金をかけてそこに来たかどうかは、関係ありません。(P.24~25)
経済学では、過ぎ去ってしまった時間やお金やモノゴトを「サンクコスト(sunk cost):埋没費用」というらしい。
過去どれだけコストをかけたか、どれだけ苦労したかは、これからどうすべきかには関係ない。
また、気にすべき過去は、これからを豊かにする過去だけである.
その他の過去は無視して、これからの未来を考える。
「なじみの店」をつくるのは、よい?悪い?・・・で機会費用(自分が何かを選ばなかったことで犠牲になったコスト)を考えたり、行列のできるラーメンは何故貴重か・・・で、行列に並ばず(?)にラーメンを食べる方法を考えます。
このように、身近に起きる事柄を経済学で検証し、若者・学生に向けて、これからの人生を生き抜く知恵を、やさしく解説した内容でした。
学生だけではなく、どの年代にも伝わりますね~。
・・・大事なことは、どう転ばないようにするかではなくて、転んだあとどう立ち上がるかだ。
必死に前に進んでいれば、転ぶのは仕方がない。
どう再び立ち上がるかを考えながら、勇気を持って跳躍すること。
そんな繰り返しが、きっとどこかで大きな飛躍を実現させる。・・・(P.260)