星の王子さま
「星の王子さま(Le Petit Prince)」アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ著 池澤夏樹訳
ず~~~っと積読状態だった。
いつか読もうと思っていたのをようやく~というか、この年齢で今さらながら・・・読みました。
平易な文章ながら、星を巡る王子さまや登場人物から、ズバリ!問いかけるモノがあります。
Ⅹ 王様の星
ⅩⅠ うぬぼれ男の星
ⅩⅡ 酒飲みの星
ⅩⅢ ビジネスマンの星
ⅩⅣ 点灯夫の星
ⅩⅤ 地理学者の星
ⅩⅥ 地球・・・
大人への批判が多い・・・。
決して子ども向けでは無いような気がします。
大人が読んでも難解な部分も多々~。
彼はキツネのところに戻った。
「さようなら」と彼は言った。
「さようなら」とキツネは言った。
「じゃ秘密を言うよ。簡単なことなんだ―ものは心で見る。肝心なことは目では見えない」
「肝心なことは目では見えない」と王子さまは忘れないために繰り返した。
「きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ」
「ぼくがバラのために費やした時間の分だけ、バラは・・・」と王子さまは忘れないために繰り返した。
「人間たちはこういう真理を忘れている」とキツネは言った。
「でもきみは忘れちゃいけない。飼い慣らしたものには、いつだって、きみは責任がある。きみはきみにバラの責任がある・・・」
「ぼくは、ぼくのバラに責任がある・・・」と王子さまは忘れないために繰り返した。(P.104~105)
読むべきタイミングで、いろんな本と出会えるということですね~。