フォーサイスの日
「シェパード(THE SHEPHERD)」 フレデリック・フォーサイス 篠原 慎=訳
表題を含め3編が収録された短編集。
有名な作家さんですが、初めて読みました。
オモシロイ!。
もう絶版になっていますが、手に汗握り~ハラハラ・ドキドキしながら、アッ!と言う間に読み終える。
「ブラック・レター」は、おそらく誰でも持っている願望(!)を実現したが為に、トラブルに巻き込まれてしまうのだが・・・。
「殺人完了」では、拳銃の隠し方と運搬方法が、スパイ映画を見ているような細かさで描写され、そのオチがなんとも・・・。
そして表題の「シェパード」は、自らヴァンパイア戦闘機を操縦して、極寒の(それも深夜!)北海上空を彷徨っているかのようです。(夢に出てこなければいいが・・・。)
ヴァンパイアがシェパード(牧羊犬=救援機)のモスキートに導かれて・・・。
デ・ハビランド ヴァンパイア
デ・ハビランド モスキート
マニアック?な飛行機が登場するのもイイです。
直球勝負のスパイ・アクション小説。
複雑な展開は一切ナシで純粋にオモシロイ。
各編とも話の中にどっぷり浸かれますが、短編だから現実復帰は容易です。
もし長編だったら・・・。