この時期に甦る記憶・・・
時事&硬派ネタです。
2月23日 北陸中日新聞「中日春秋」に、英国政府が33年前に作成したという第三次世界大戦勃発を想定した、国民向けのエリザベス女王の演説が紹介されていました。
訳文がネット上にあったので・・・。
~私が以前みなさんにお話ししたのは、3か月ほど前、クリスマスの団欒のさなかでした。
過去から未来へとつながる世代の間の絆に思いをはせていました。
戦争の恐怖は遠く、私と家族は我が英国連邦とクリスマスの喜びを分かち合っておりました。
今、戦争の狂気が世界を蝕むなか、勇敢なる同盟国は再び立ち上がりました。
1939年、あの運命の日、私が妹と子ども部屋でラジオから流れる私の父の言葉を聴きながら感じた哀しみと誇りを忘れることはないでしょう。私自身もこの務めを担う日がくるとは、夢にも思いませんでした
私たちの前にある危機は、私たちの歴史の中で見たこともないくらいに強大なものです。
私たちの敵は、ライフルを構えた兵士でも、私たちの街の上を飛ぶパイロットでもなく、使い方を間違えた技術です。
いかなる恐怖が待ち受けようとも、今世紀、自由への脅威を二度までも払いのけた私たちの力は、今も私たちとともにあります。
夫と私は、我が国のために戦うすべての息子や娘、夫、兄弟への憂いを共に感じています。
我が息子アンドリューも今この瞬間、彼の部隊と共にあります。彼とそしてすべての兵士達の安全を祈ってやみません。
未知の敵への、最も強固な守りとは、まさにこの家族の緊密なる絆にほかならないのです。
我らが団結し、決心し、弱く孤独なものを守ろうとするなら、私たちの生存の望みは決して砕けることはないでしょう。
かように、私のメッセージは単純なものです。
弱きものを助け、家なきもの・孤独なものをいやし、あなたの家族が希望と命を必要とするものの焦点となりますように。
新たに現われた悪に対し、共に戦う数多の兵士達と国に祈りを捧げましょう。
神のご加護があらんことを。~
同様に、非常時のスピーチとして、日本では5年前の原発事故で首都圏に於いて大規模避難が必要になる事態に備えて秘密裡に首相談話が準備されていたという。
これは北陸中日新聞2月20日朝刊一面記事にありました。
大スクープだと思いますが、あまり話題になっていません。
幸いにも陽の目を見ることの無かった、この草案がネット上にありました。
「・・・いたわり合い、支え合う精神で、どうかこの難局を乗り切っていただきたいと願います。・・・」
~当時のなんとも言えない、背筋が薄ら寒くなるような記憶が甦る。