異類婚姻譚
第154回芥川賞受賞作 「異類婚姻譚」 本谷有希子
石川県出身作家の話題作・・・ということで読みます。
作者曰く、「”ちゃんとしていない小説”を、ちゃんと書いてみようと思いました。」~の結果が受賞。
優秀な方は違うな~。
・・・ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。・・・
どこにでもあるような、何の変哲もない普通の生活風景に潜む、「美女と野獣」のようなファンタジー、またはオカルトチックな現代のお伽話。
サンちゃんとその旦那のような夫婦はどこにでもいると思う。
ペット、近所付き合い、食生活・・・も至って普通。
小説のポイントは「普通」なのでしょう。
そして、作者の現代社会への警告かも。
食事場面が多く、読んでいるとお腹が空いてきました。
でも、ラスト近くの揚げ物は美味そうだけど止めておきましょう。
「正体」が現われてしまいますから・・・。