下り坂をそろそろと下る
「下り坂をそろそろと下る」 平田オリザ
~まことに小さい国が、衰退期をむかえようとしている。
その列島のなかの一つの島が四国であり、四国は、讃岐、阿波、土佐、伊予にわかれている。
讃岐の首邑は高松。~(序章)
司馬遼太郎作品からの引用が多かった。
多少なりとも作品を読んでいたので理解が進みます。(多分)
四国で始まり四国で終わるのも司馬作品への敬意か。
日本のおかれている立場を、もっと冷静に見ましょうよ~。
みんな薄々感じていることだが、なるべく認めたがらないことの数々を優しい?口調で懇切丁寧に説明されています。
地方に文化発信の拠点をつくる~は、興味深い。
何だか、ご自身のPRっぽい面もありましたが・・・。
夕暮れの寂しさに
歯を食いしばりながら、
「明日は晴れか」と小さく呟き、
今日も、この坂を下りていこう。(本書帯裏面)
「坂の下の夕暮れ」・・・か・・・。
転げ落ちていかないように。