古代を知る何でもありの宝箱
「風土記の世界」三浦祐之 著
新聞広告で見て入手。
その後、各紙の書評に載りだしたのだが、話題の書?なのか。
古事記や日本書紀、あるいは万葉集ほど知名度は高くないが、日本列島の古代を知ることのできる貴重な書物として、わたしたちの前に風土記(ふどき)が遺されている。
風土記はそれぞれの国で編まれ律令政府に提出された書物だが、今は、五か国の風土記と後世の書物に運良く引用されて伝わる逸文が遺るにすぎない。(~はじめに)
古事記・日本書紀が官製史記に対して、風土記はその土地々の世情や伝承が載る地方版。
古代において天皇が行幸される、またヤマトタケルに代表される神々が旅をされるということは・・・まつろわぬ者どもをことむけやわす・・・武力による鎮圧部隊の派遣であった。
中央政権(ヤマト政権)に服従しているものの、征服者と被征服者の関係が見え隠れします。
そして「出雲風土記」からは、出雲を中心とした古代日本海文化経済圏がうかがえて、能登の珠洲の地名も出てきます。
古志(越)国風土記(北陸地方)が現存していたら、さぞ興味深い考察があったかもしれない。
また、土地々に伝わる、言い伝えには風土記の一部があるかも。
興味津々な古代の世界が目の前に拡がるのでした。