陰翳礼讃
「陰翳礼賛・文章読本」谷崎潤一郎
読書会メンバーが絶賛していたので読んでみました。
日本の古来から建築、漆器、陶器・・・は、現代では明るい場所で見ることが当たり前。
以前の照明は自然光、行燈、ロウソク等のほのかな灯り。
その中で美しさが最も際立つようになっている。
歌舞伎の派手な衣装も、僧侶の袈裟もそのような灯りで美しい。
そう言えばそうかも。
LEDが明るすぎてイマイチ好きになれない、昭和世代。
電球や白熱灯がなつかしい。
「まあどう云う工合になるか、試しに電灯を消してみることだ。」
他に収録されている「厠のいろいろ」も陰翳の部分か?。
なんとなく、なつかしい気もするが~もう以前には戻れない。
また「文章読本」を熟読すれば、ベストセラー作家間違いなし?。
そして、巻末の筒井康隆の解説が秀逸です。