底が抜けた世界
「希望の国の少数異見」同調圧力に抗する方法論 森達也
感想が難しい本。
オモシロイ!といえばそうなんですが、ムズカシイ。
「法然」「親鸞」から「オウム」「連合赤軍」に及ぶ広範囲なテーマが続きます。
人間の業、闇、集団心理・・・。
異端です。
読むことに抵抗を示す方も多々ありそう。
だから「少数異見」なんですが・・・。
~国境なき記者団が発表した日本の二〇一六年の「報道の自由度ランキング」は七二位です。ちなみに七〇位は韓国で七一位がタンザニア。
確かに「マスゴミ」と呼ばれても仕方がない。
でも今の日本メディアが世界七二位であるならば、社会も同じレベルなんです。
なぜなら市場原理で動くメディアは社会の合わせ鏡です。
そして社会が七二位なら、その社会によって選ばれる政治家たちの質も七二位です。
ほとんど途上国。そう思ったほうがいいですよ。(P.174)~
なかなか辛辣ながら、納得してしまっていたり・・・。(~_~;)
我々も七二位なんだ。