大八車~琥珀の夢
日経紙朝刊「琥珀の夢」~小説、鳥井信治郎と末裔
421話で完了です。
琥珀(こはく)~は、ウイスキーからビールへ移りましたねぇ。
後半はビールの宣伝っぽいなーと思いつつ、最終話を迎えました。
・・・「社長、あれが初代が子供の頃、お母さんに連れられてお参りに行かれた日限(ひぎり)地蔵です」
「そうか、手を合わせていくか」
参り終えると信忠が道の真ん中に立って夜空を仰ぎ見た。日限地蔵から中之島へ続く坂道の上方に十二月の
月が皓々とかがやいていた。
「ええ月やな。大阪で見る月はどこか風情が違うと思わないか」
信吾も月を仰いでうなずいた。
「それにしても急な坂やな・・・」
その坂道は、信治郎が徹夜で造り上げた葡萄酒を大八車に積んで、汗を掻きながら登った道であった。(完)
最後の坂道~に心が揺さぶられる!。この挿し絵もいい!。
忘れかけていた大事なことを思い出しました。(個人的に)