火山で読み解く古事記の謎
「火山で読み解く古事記の謎」 蒲池明弘
古事記ネタにひかれました。
地質学者~専門家ではない著者が、独自の調査に基づき書き上げた大胆な仮説?。
・・・なぜ、古事記神話は日向(九州南部)と出雲(島根県)を主な舞台としているのか。
もし、7300年前の巨大噴火を縄文人が記憶していたのだとしたら・・・。(本書カバー裏面)
天照大神が天岩戸に隠れた古事記の一節は、縄文期に九州南部で発生し、当時の日本列島全土に多大な影響を及ぼした巨大噴火の記憶だという・・・。
トンデモ学説みたいだが、著者は学者ではありません。
しかし、読みながら「なるほど~、あり得るかも~」と何度もうなずいたのでした。
ヤマタノオロチは火山から流れ出る溶岩流や火砕流だったのかもしれない。
火山・・・は、災害(地震・降灰)をもたらす厄介な存在だが、同時に金属資源(鉄・金・銀・硫黄等)、清涼な湧き水や温泉や雄大な景観(例として阿蘇カルデラ等)を生み出す「神」でもあった?。
折しも九州では新燃岳が噴火しています。
日本は豊葦原瑞穂国でもあるが、100万年(1000万年?)以上前から、そしてこれからも火山大国である現実。