羊をめぐる冒険
「羊をめぐる冒険」(上)・(下) 村上春樹
「1973年のピンボール」と同時に薦められたので続けて読みました。
村上春樹の青春三部作だったため、続けて読んで正解。
「1973年~」よりファンタジー調で、以前読んだ「1Q84」に何となく似ているかな?。
いろんなモノを失いながらも、それを乗り越えて進んでいく青春賛歌でしょうか。
「ねえ、あと十分ばかりで大事な電話がかかってくるわよ」
「電話?」僕はベッドのわきの黒い電話機に目をやった。
「そう、電話のベルが鳴るの」
「わかるの?」
「わかるの」
(中略)
「羊のことよ」と彼女は言った。「たくさんの羊と一頭の羊」
「羊?」
「うん」と言って彼女は半分ほど吸った煙草を僕に渡した。僕はそれを一口吸ってから灰皿につっこんで消した。「そして冒険がはじまるの」(上巻P.80)
愉しく(←あえてコチラのたのしいに!)読めました。
それにしてもこの三部作は、コーヒーとビールが飲みたくなりますねえ~。
羊男はブランデーが好き・・・。