魔都へ
日経紙連載「愉楽にて」~愉しく読んでおります。
その177話で気になる箇所がありました。
・・・久坂はもはや、自国の行く末については諦めているといっていい。若者のレベルが違い過ぎるのだ。アジアの国々と比べてみればよくわかる。語学を完璧に身につけ、世界に向けて起業しようとしている中国や韓国、インドの若者たちを身近に見るにつけ、嘆息せずにはいられない。しかし嘆息するだけだ。それについて案じたり、議論したりすることはなかった。・・・
この前段には、シンガポールの上層部(おそらく、政治・経済的に)を形作る人々は、世界的にも有名な大学を卒業している~ということが書かれています。
アジアにおける経済の中心は東京ではなく、中国各都市やシンガポールへ移って久しいとも聞くし・・・。
小説~としたらオモシロく書かれているが、現実と照らし合わせるとどうなのか?。
事実かもしれないけど、まだまだ日本にも有能な人材もいるのではないかと思う。
そういうことがなかなか語られない、議論されない、ということへの著者からのメッセージと取りました。