弥生朔日
名将名言録一日一言~3月1日
「勝負の事、十分を六分七分の勝は十分の勝なり、子細は八分の勝はあやふし、九分十分の勝は味方大負の下地也」 『甲陽軍鑑』 武田信玄
・・・合戦で、六割・七割でも勝利を収めたならば、それは十割の勝ちを得た、つまり、相手に完勝したと考えよという。その訳は、人は勝ちすぎると、怠け心が生まれ、油断し、相手を侮る驕慢さが育つためで、大合戦になるほど六、七割の勝ちでよいという。信玄は八割の勝ちは危険の兆候、九・十割の勝ちは大敗の下地になる、と戒めている。後に不敗の武将と謳われた信玄も、若い頃にはよく負けた。驕らずひるまず、乱世を切り拓いてきた男の言葉である。・・・
調子にのって油断するな!と解釈。
また、全戦全勝の武将はいないということも。
一時負けたとしても、生き残ることが勝利へとつながる。