現実も忘れず

令和元年5月1日の日経春秋。

こんにちは令和さん~で始まる、新時代への期待感と改元のお祭りムードを前半で記す一方で、後半は水を差すように現実を突きつけます。

・・・少子高齢化、人口減を克服する道は見えず、企業は昭和の成功物語にしがみつき、世界のなかでの存在感は低下する一方です。来年は東京五輪、6年後には大阪万博と祝祭が続きます。しかし昭和の焼き直し的なイベントにかまけ、厄介事を先送りしたままなら本当に危ういのです。・・・令和~の出典である万葉集が編まれた8世紀の日本も政変が相次ぐ混乱混迷の時代。唐や新羅といった周辺国とたくみに付き合い、大陸文化を日本流にかみ砕いてイノベーションを進め天平文化を創り出した。その伝統を受け継げるでしょうか。・・・(春秋の意訳)

日経紙ならば~の冷静な見方かと思います。

穿った見方ながら、ここ数日のメディア報道を見ていると、お祭りムード一色で現実から目を背けさせられているような気もしますが・・・。