自らの事業を知る
ドラッカー365の金言~2月27日
重要なことは、自らの事業は何かを知ることである。
・・・自らの事業は何かを知ることほど、簡単でわかりきったことはないかに思われる。鉄鋼会社は鉄をつくり、鉄道会社は貨物と乗客を運び、損害保険会社は火災のリスクを引き受け、銀行は金を貸す。しかし実際には、われわれの事業は何かとの問いは、ほとんど常に答えることの難しい問いである。正解は決して明らかではない。
事業は、社名や定款や設立趣意書によって定義されるのではない。顧客が満足させる欲求によって定義される。顧客を満足させることが、企業の使命であり目的である。したがって、われわれの事業は何かとの問いは、外部すなわち顧客と市場の観点から見て、はじめて答えることができる。顧客が見、考え、思い、欲しがるものを客観的な事実として、セールスマンの報告、技術者の実験、会計士の数字と同じように正面から受け止めなければならない。
顧客の心を読もうとするのではなく、顧客自身から直接答えを得るべく意識して努力しなければならない。・・・「マネジメント~課題、責任、実践」
当社の事業は不動産賃貸業です。
直接の顧客は契約しているテナントさん。
そして、そのテナント店舗に訪れるお客さんが、間接的な顧客になる。
「私たちは、お客様との相互信頼の関係を築き、住みたくなる地域づくりに貢献できる商業施設を創ります。」・・・当社の経営理念をつくる際、事業の顧客は誰か?を考えた。
加えて、なぜこの事業を行っているのかも。
他の事業ではダメなのか?そもそも、自分がこの事業に従事している理由は何か?。
以前からやっていたから・・・ではなく、もっと深掘りしました。
その結果が、現在の「姿」だと思っています。
正解がない問いかけ。
時代の流れや環境変化で「顧客」や「姿」が変わることもあり得る。
これからも、これでいいのか?と常に問いかけていく必要があると思ふ。