教養としての落語
「教養としての落語」 立川談慶
テレビやラジオ・ネット~チャンスがあれば実際に聴くようにしている落語。
教養・・・ということは思ったことはなかったが・・・。
・・・落語は人間の本質をも教えてくれます。私の師匠だった故・立川談志(七代目)は「落語とは人間の業の肯定だ」と看破しました。
平たく言うと、「人間とは所詮 ”どうしようもないもの” なのだ」という意味です。そんな彼の主張を裏付けるかのように、落語には ”どうしようもない人” ばかりが登場します。 (中略) 他人をうまく利用としたり。スキあらばタダ酒にありつこうとしたり。片思いや横恋慕に悩んでばかりいたり。お金のないのに見栄っ張りだったり・・・。
言うなれば「成功していない人」「ダメな人」「イケてない人」のオンパレードなのです。そして、落語の筋書きの多くは失敗談ばかりです。その様相は「失敗図鑑」と呼んでもよいでしょう。「落語」というのは、時代が変わってもどれだけ世の中が発展しても、変わらない人間の本質を教えてくれるのです。・・・(はじめに)
ソフトカバーで活字や図解も多く、とても読みやすいです。
ただし・・・本書タイトルの割には?基本的なことばかりで~やや物足りなかったかな~。
そんなに詳しくもないのにエラそうだが。
難しく捉えないで、純粋に落語を楽しめばいいのですね。
立川談志(七代目)・柳家小さん(五代目)・古今亭志ん生(五代目)・古今亭志ん朝(三代目)・桂文楽(八代目)
直ぐにネットで視聴できる~楽しめる!いい時代です。