死んだら飛べる
「死んだら飛べる」FLIGHT OR FRIGHT スティ―ヴン・キング & べヴ・ヴィンセント[編] 白石朗・中村融 他 [訳]
・・・あなたはその飛行機と呼ばれる、柩のような金属とプラスチックのチューブが安全だと信じているのか?このアンソロジーを読めば考えが変わるかもしれない。
ひとたび機上のひととなってしまえば、あなたはもう何もできない。積んでいる貨物が恐ろしい音を立てようが、大空でモンスターと遭遇しても、未来人の誘拐部隊がやってこようとも、戦争が始まっても、ゾンビが襲ってこようとも、密室殺人が起ころうとも、あなたは何もできないのだ。
飛行機に乗るご予定がおありの方は強い勇気をお持ちであることを願う。なぜならこの本を読めば、どれだけ統計上は飛行機が安全だと言われようが、決して統計ではわからない恐怖が待っていることがわかるはずだから。・・・(本書カバー)
飛行機と空にまつわる17編が収められた作品集(アンソロジー)。
各話において、紀元400年の時代からプロペラ機の時代を経て、最新の旅客機までが登場します。
1960年代~旅客機内で喫煙が可能だったり、銃(!)まで持ち込めたのでした。
これはフィクションだわ~や、古き良き時代背景の作品が多いのは当然ながら、その中で「解放(ジョー・ヒル)」だけは、直近の世界情勢を鑑みると、決して絵空事ではないかもしれない・・・リアル過ぎる。
人間は、プロペラ機で風を感じながら飛んでいる~ぐらいが平和で良かったのかも。
しばらくは飛行機に乗る機会はないため、機上で本書内容を思い出し恐怖におののくこと?はないと思います。