世界奇食大全 増補版
「世界奇食大全」増補版 杉岡幸徳
・・・ラクダのこぶ、サソリ、ウマのたてがみから、土のスープ、樹液、みかんご飯、甘口イチゴスパ、そして紙、蚊の目玉のスープまで。伝統食品あり幻の珍グルメあり。「奇食とは、人間世界の謎を開ける鍵なのだ」という著者の、悶絶必至、味の大冒険。人間の業の深さを実感する珍グルメ全集。・・・(本書カバー)
奇食 ≒ 外国の、どちらかというと未開の地で食べられている昆虫類とか蛇とか爬虫類が多い?~のイメージ。
宗教的な理由で、ヒンドゥー教徒からみれば牛は奇食そのものだし、イスラム教徒にとって豚はとてつもない悪食になる。
韓国ではイヌ食文化があるし・・・例の中国・武漢のマーケットには食材としていろんな野生動物が並んでいたという。
また、オーストラリア人からみたら、鯨を食べる日本人は野蛮に見えるかもしれないが、カンガルーステーキを食べるオーストラリア人はどうなのか。
環境保護や食のタブーを象徴する鯨とカンガルーは、血の臭みなど味が似ているという皮肉な事実があるらしい。
石川県のふぐの子漬けが「奇食」として紹介されています。
食文化~なんだが、猛毒があるモノを無理に食べなくても・・・というのは確かにありますね。
ナマコも~あんなの、何故食べようとしたのか?にも通じます。
人類は今に至る進化の過程で、いろんな環境に置かれる中、必要に応じて~工夫して~時には命を危険にさらしながら、地球上の様々な動植物を食べてきたのだなぁ~と。
モチロン生き延びるために。
一般的にならなかった食の存在が「奇食」「ゲテモノ」~として、存在しているのですね。
ジビエ・・・野生動物は苦手です。
馬肉も~いい思い出がありません。
焼肉での内臓系も、昆虫食も・・・。
爬虫類なんてとんでもない。
個人としては、おそらく本書を読むだけで「奇食」を実際に食べようと思ったり、実際に食する機会は皆無だと思われます。
著者は、奇食と同時に風俗系?にも造詣が深いようです。
ゲテモノ好き・・・はどこにでもいる・・・。
だから、人類は地球上にはびこっているのか。