「唐蘭船持渡鳥獣之図」阿蘭陀狩犬
日経紙連載「犬と日本人 十選」(6) 「唐蘭船持渡鳥獣之図」阿蘭陀狩犬
・・・特有な柄をもちスマートさと鋭さを感じさせるのが阿蘭陀(オランダ)犬である。猟犬(狩犬)が大半を占める。それは目つきからも感じられる。ふわふわ感やほのぼのした雰囲気を醸し出す日本犬とはだいぶ違う。享保の改革で知られる8代将軍吉宗(在位1716~45年)が活躍した時期に多くのイヌが幕府の注文に応じて渡来した。クジャクやゾウなどの動物も来日したことが知られている。実際、吉宗はこうした洋犬を使った鷹狩を行ったという。・・・
図のただし書きには、牝 高さ一尺八寸(約68センチ)長さ二尺五寸(約95センチ)とあります。
短毛で筋肉質な猟犬~オランダ船に乗って来た他国産の犬種かもしれませんね。
躾や猟犬としての訓練は、日本語で行われたのでしょうか?。
欧州から多くの経由地を経て、長崎~出島にたどり着いたのだと思いますが、イヌも・・・特にゾウにとって、当時の船旅は辛かっただろうなぁーと容易に想像できます。
途中で力尽きた人や動物は多かっただろうな・・・。