ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2 霜月 朔日
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2」 ブレイディみかこ
・・・13歳になった「ぼく」の日常は、今日も騒がしい。フリーランスで働くための「ビジネス」の授業。摂食障害やドラッグについて発表する国語のてすと。男性でも女性でもない「ノンバイナリー」の教員たち。自分の歌声で人種の垣根を超えた”ソウル・クイーン”。母ちゃんの国で出会った太陽みたいな笑顔。そして大好きなじいちゃんからの手紙。心を動かされる出来事を経験するたび、「ぼく」は大人への階段をひとつひとつ登っていく。・・・(本書帯)
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の完結編。
前作の「ぼく」は子供っぽい言動があったりしたが、本作はしっかりとした大人な少年。
同世代だった頃の自分と比べてみたら~「ぼく」は、格段上の考え方とメンタルを持っています。
とっても優等生。
なんだか、前作より成長した「ぼく」とその仲間がまぶし過ぎる。
同著者「ワイルドサイドをほっつき歩け」に登場するダメな大人たちが、リアルでオモシロかった(失礼!)のだが、本書の子どもたちは出木杉君ばかり。
それだけ過酷な環境下で成長した証かと思いますが、チョット期待したものと違ったかも・・・。
現代の英国社会は、近未来の日本なのか?。
その時「ぼく」のような少年が大勢いるといいが。