危うき者
「易経」一日一言~6月7日 危うき者
危うき者は、その位に安んずる者なり。亡ぶる者は、その存を保つ者なり。乱るる者は、その治を保つ者なり。(繋辞下伝)
・・・盤石と安心しきっていると地位が危うくなる。いつまでも存続すると思っていると亡ぶ。よく治まっていると気を抜けば乱れていく。
時は常に変化して状況は変わる。盤石の安泰などあり得ない。
懐乱の兆しは必ず油断する安定期に生ずる。自戒警戒して対処に備えるべきである。・・・
「油断大敵」「諸行無常」「栄枯盛衰」「天災は忘れた頃にやってくる」「露と落ち 露と消へにし わが身かな 浪速(なにわ)のことは 夢のまた夢」・・・
数々ある類似の言葉を思い返してみます。
古の時代から伝えられている世の中の道理。
常に何かに怯えるのも問題だがー。
前向きに捉えたいと思ふ。