大化改新(新版)
新版 大化改新 遠山美都男著
・・・皇極四年(六四五)、中大兄皇子と中臣鎌足は蘇我蝦夷・入鹿父子を武力で排除した。この乙巳(いっし)の変が国政改革「大化改新」の序幕だったという筋書きはあまりにも有名である。だが、これに関して残された史料は中大兄・鎌足中心に事件を描く極めて偏ったものだった。クーデターの真の目的は何か。その首謀者は誰だったのか。・・・(本書帯)
帯の「蘇我入鹿斬殺」という表現がおどろおどろしい「大化改新」です。
最近は「大化改新」と言わずに「乙巳の変」というのですね。
古代の研究が進み、史実は変わらないが従来の説(解釈)から新しい説に。
一昨年訪れた、飛鳥寺・甘樫岡の周辺が緊迫する古代ドラマのクライマックス舞台。
土地の風景を思い出しながら読みました。
現在はのどかな山間の地だが、かつては倭国(当時)の命運をも左右する戦いが繰り広げられたのだなぁ。
国内問題だけではなく国際情勢とも密接に関係している点(国政改革)は、当時も現在も変わりない?のか。
帯表現のようにデリートされない(多分)だけマシなのか。