チップス先生、さようなら
「チップス先生、さようなら」 ジェイムス・ヒルトン 白石朗訳
・・・霧深い夕暮れ、暖炉の前に座って回想にふけるチップス先生の胸に、ブルックフィールド校での六十余年の楽しい思い出が去来するー。腕白だが礼儀正しい学生たちとの愉快な毎日、美しく聡明だった亡き妻、大戦当時の緊迫した明け暮れ・・・。
よくあるタイトルしか知らない小説です。
薄い文庫本で助かった!?。
そんなに有名ではないが、パブリック・スクール(一応)であるブルックフィールド校にやってきたのが、「それなりに一目置かれはするが、決して傑出した逸材ではない」アーサー・チッピング(チップス)先生。
時に1870年。
当時のイギリス~ヨーロッパの情勢については、ほとんど知らなかったのですが激動期に向かっていたのでした。
日本国内(明治初年ごろ)も同様ですねー、世界中が大きく動き出していた。
古き良き英国が最後に輝いた時代?。
そういった時代背景を理解しながら読めると、チップス先生の回想はより深いものに感じられたでしょう。
以前にパブリック・スクールについて書かれた新書を読んだことがあります。
チップス先生のような教師は珍しかったのでしょうか。
ラテン語のジョーク・・・高等過ぎてワカリマセン。
罰としてのムチ打ちとか・・・今でもある?。
古き良き時代(大英帝国?)~さようなら・・・。