宮本常一
「宮本常一」歴史は庶民がつくる 畑中章宏
・・・宮本は、見て、歩き、聞くことにより、列島各地の歴史や事情に精通し、農業、漁業、林業等の実状を把握するとともに問題点を明らかにしていった。そしてそれは、個別の共同体がどのような産業によって潤っていくかを、共同体の成員とともに具体的に考えていくことだった。またいっぽうで、調査される側の「迷惑」についてもきわめて意識的だった。・・・(はじめに)
民俗学に興味があり、宮本常一著書は何冊か読んだことがあります。
昔はこうだった~こんな人々がいた~。
学問というか、温かな眼差しで見たまま聞いたままを書いてあるイメージです。
本書はその「宮本常一」への手引書でしょうか。
正直、期待した内容ではなかったかな?。(^-^;
まだまだ未読の著作が多いので、読んでみたいと思ったのと同時に、既読も読み直しも必要です。
・・・宮本は、人が人を信じ、人を認める社会がこなければ、人間全体に幸福はこないと述べる。そしてその幸福は、実践を通してのみ得られるものである。しかもそのためには、深い知識や技術を必要とする。知識や技術は郷土人がもちことによって威力を発する。・・・