野の古典

「野の古典」 安田登

・・・古典には立派なことばかり書いてあるわけではない。底無しの煩悩、醜い邪心、制御不能な愛欲、えげつない話ーーー教科書には載せられない部分こそ、人間の真の姿を映し出してくれる。・・・(本書帯)

 

能楽師の著者が解説する「古典」~古事記・万葉集・御伽草子・風土記・論語~近代の武士道までの有名な古典の数々が一堂に~。

「風姿花伝」はモチロン?旬の「源氏物語」「枕草子」もあります。

教科書的な読み方以外?の、なんとも自然(天然)味にあふれる「古典」の本質が明らかに!。(野趣あふれる古典)

 

・・・古典は開かれています。そして、読まれること、読みとかれることを待っています。もうひとつのお願いは、古典を身体的に読んでいただきたいということです。むろん、目で読むという行為も身体的ではありますが、ときにはほかの身体の部位も使って読むことをお勧めしたいのです。たとえば、声に出してゆっくり読む。立ちあがって朗読する。あるいは原文を書き写す。できれば謡う、舞う、などが思いつきます。・・・

 

古典の授業を思い出すも、控え目に?音読してみました。

音読した方が憶えられるのは確かです。

動きが加わると脳内で情景をリアルに再現出来るVR効果も・・・ここまでには、なかなか至らないが、いろいろ想像するのは楽しいかも。

「古典」は、図書館や教室で読む(?)ものではなく、屋外でもどこでも場所を問わずに体感(読む)するのが、正統な楽しみ方なのです。(出来るか?)