世界の本当の仕組み

「世界の本当の仕組み」 バーツラフ・シュミル 柴田裕之訳

1ヵ月半ほどかけて、なんとか通読。

ハードカバーの分厚い本なので、持ち歩くこともままならず~加えて中身の難解さに苦労?しました。

 

温暖化対策をしても、事態が改善するかどうかはワカラナイ?パンデミックは再び起こることは確実?。

EVは生産過程で全く環境に優しくない乗り物・・・地球温暖化対策の会議にプライベートジェットでやって来る参加者たち・・・。

本当の世界の仕組みは、わかっているようでワカラナイことだらけ~未来はなるようにしかならない??。

うーん、広告に煽られたか。

 

・・・新型コロナは、私たちが自らの未来像を描き出すには能力不足であることを世界中に思い知らせてくれる、完璧で高価な教訓となった。その能力不足も、次世代になれば劇的に変わるということはないし、変わりようもない。今回のパンデミックがやって来たのは、科学と技術が前代未聞の、まさに「破壊的」と言われる進歩を遂げつつあるという過剰な称賛に満ちていた10年間の後だった。そのような進歩のうち主なものは、シンギュラリティのライト版とも言えるようなAIとニューラル・ラーニング・ネットワークや、生命体を自在に改変したり生み出したりすることを可能にするゲノム編集であり、そうした奇跡的な力の利用が、目前に迫っていることが期待されていた。 2017年にアメリカ版が刊行された、イスラエルの歴史学者・哲学者ユヴァル・ノア・ハラリのベストセラーのタイトル『ホモ・デウス』ほど、これらの主張がいかに過大かを端的に言い当てるために借用するにふさわしい言葉はない。・・・(P.358)

 

著者は『ホモ・デウス』をディスって?います。

訳者は『ホモ・デウス』を訳していますが、訳しながら苦笑いしていたと想像。

ハラリの『サピエンス全史』は読んだが、これは読んでいませんけど(読まなくて良かった?)・・・余談でした。