アルジャーノンに花束を

「アルジャーノンに花束を」 ダニエル・キイス 小尾芙佐訳

・・・ぼくわかしこくなりたい。ぼくの名まえわチャーリイゴードンでドナーぱん店ではたらいててドナーさんわ一周かんに11どるくれてほしければぱんやけえきもくれる。ぼくわ三十二さいでらい月にたんじょお日がくる。うまく文しょーがかけません・・・。「けえかほおこく1ー3がつ3日」

 

数多くあるタイトルは聞いたことがあるが、読んではいない本~次回読書会の課題本です。

アルジャーノンとは?そのアルジャーノンを称賛するために花束を与えるのか~まったく予備知識なしで臨む。

 

なんて読みにくい・・・と思いながら読み出すが、ぐいぐい内容に引き込まれて行きました。

32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。

頭が良くなりたい・・・裕福になりたい・・・○○○になりたい・・・誰しもが持つ希望だが。

その希望が~叶った時に、人と人とのつながりや関わり合いがガラリと変わる、見える世界が変わる、嫌な面も見えてくる。

同様の立場のアルジャーノンに花束を・・・。

チャーリーの言葉も良訳かと思います。

 

SFなのかファンタジーなのか・・・読後は、安堵・・・おそらくこの結末で良かったのです。

とても素敵な本に巡り合えました。