みかけハこハゐがとんだいい人だ

日経紙「遊び絵 江戸のユーモア」(4)

歌川国芳「みかけハこハゐがとんだいい人だ」

大ぜいの人がよってたかって。とふと(ふ)いい人をこしらへた とにかく人のことは人にしてもらハねば、いい人にハならぬ

 

有名な「寄せ絵」~いつ見てもインパクト大です。(グロテスクさも)

人が集まって「いい人」を作っている。(全員で15名?)

一人一人がいい人なのか、中にはそうではない人も混じっているのか。

この場合の「いい人」とは「カッコイイ」という意味なのかもしれない・・・と。

この「いい人」は、鎌倉時代の武将・朝比奈三郎だそうです。

超人的な逸話が残る人物で、鮫を退治したこともあるそうな。

「寄せ絵」~当時の人気ヒーローだったのですね。