六歌仙 小野小町

日経紙「遊び絵 江戸のユーモア」(7)

葛飾北斎「六歌仙 小野小町」

「をの乃小丁」(小野小町)の文字が絵の中に隠れているという文字絵。

「を」は左袖、「の」は袖口、「乃」は逆さまで裾、「小」は右肩、「丁」は几帳らしいが↑の解説図を見ないとワカラナイ。

文字と絵と王朝美人で遊ぶ・・・雅というか、レベル高過ぎです。

 

上に書かれたのは小野小町の歌。

色見へでうつろふのもは 世の中の ひとの心の花にぞ阿里計留(ありける)

・・・(草木や花であれば、色あせていく様が目に見えるけれど)外見には見えずに色あせてしまう(変わってしまう)ものは、人の心に咲く花であったのだなぁ。・・・

 

江戸時代~浮世絵を楽しむ人々は教養人ばかりだったのだなー。