両面相 だるま/とくさかり

日経紙「遊び絵 江戸のユーモア」(9)

歌川国芳「両面相 だるま/とくさかり」

画像左上「だるま」をひっくり返すと、右斜め下「げどふ(外道=邪悪な男)」に変わる。

画像左下「とくさかり(木賊刈)」の老人が、右斜め下「伊久(いきゅう助六の恋敵」に変わる。

「上下絵」「円転図」ともいう、絵遊び。

善人(だと思う)の画像をひっくり返すと、敵役になるが、元は同じ絵。

一つの存在が、見方によって善にも悪にもなるという・・・遊びにしては意味深です。

そもそも上下(表裏)一体~清濁併せ吞む(持つ)のが人という存在。