卯月 朔日 ゲーテはすべてを言った

第百七十二回芥川賞 受賞作 「ゲーテはすべてを言った」 鈴木結生

・・・われわれには、感じたこと、観察したこと、考えたこと、経験したこと、空想したこと、理性的なものと、できる限り直接に一致した言葉を見出そうとする、避けがたい日々新たな、根本的に真面目な努力がある。(『箴言と省察』三八八)・・・

 

同受賞作「DTOPIA」とは、真逆の作風で、最初から難解でくじけそうになります。

ゲーテ研究の第一人者 博把統一(ひろばとういち)と、家族の物語り。

登場人物名からして何かと意味がある。

また、文中の済補(スマホ)という表現もなかなか。 (^-^;

ゲーテやシェークスピアが日常会話に出てくる学者ファミリーだけに、周囲の方々含めインテリばかりです。(カッコイイが疲れないのか?)

壮大な言葉探しの旅・・・挫折する可能性大ながら、ファウスト読んでみようか?と思ってみたり。

読後はインテリ風になった?勘違い感に包まれるのでした・・・。

 

Love does not confuse everything, but mixes. - Goethe (愛はすべてを混乱させることなく、混ぜあわせる ー ゲーテ)

ゲーテはすべてを言ったのか?。