御所ヶ谷にまつわる話

崎浦地区内に大桑町があります。

地元では大桑(おんま)といい、地名は桑の巨大樹があったことに由来するらしい。(現在の末町辺りまで枝が伸びていたという?)

雄略天皇の時代から「大桑」の地名があり、後年になり泰澄大師がこの地に創建した社が、現在の大桑日吉神社起源?とも。

さらには花山天皇が行幸の際、仮の御所から野々市へ参詣のために通った坂が、御所ヶ谷であるという・・・。

その「御所ヶ谷」と言われている場所がここです。↑

ほとんど立ち入ったことはなかったが、竹林の中を長坂用水が流れ、名前のように風情ある気もします。

なぜ立ち入ったことがなかったか?というのは、かつて、この御所ヶ谷に住むという物の怪伝説を聞いたことがあり、近寄ることは、はばかられていたから。

しかし、文献やネット上には、その手の情報は皆無です。

用水があり、現在ほど周辺が開けていなかった時代に、子どもたちが危険な場所へ不用意に立ち入ることがないように、誰かが言い出した創作話かもしれません。

たまたま、立ち入ってチョッと調べてみたら、桑の大樹伝説に加え、泰澄大師や花山天皇行幸といった歴史ロマンで、お腹いっぱいになった「御所ヶ谷」でした。