浄土思想
浄土思想 釈尊から法然、現代へ 岩田文昭 著
・・・仏教の大きな流れの一つに「浄土思想」がある。浄土思想とは、清らかな仏の国土である浄土に往生し、そこにおいてさとりをえて仏になるという思想である。経典にはさまざまな仏の浄土が説かれている。その中で、日本では阿弥陀仏が住む極楽浄土がもっともよく知られている。本書で論じるのは、この阿弥陀仏の浄土にかんする思想である。・・・(はじめに)
約1年間、積読熟成させてやっと開いた本でしたが、熟成?させても、難解でした。
とりあえず、最後までたどり着いたものの消化不良状態(ぐちゃぐちゃ)です。
このような思想は、学術・分析目線で見るものでははなく、純粋に「思想」「物語」として見るのがいいのかもしれません。
・・・でも、こういう本を手にしたということは、このような「思想」に対し、斜に構えた見方をしている証左かも?と思ったり。
ヒネクレ目線だから理解できないのだろうな。
・・・浄土真宗での念仏の意味は、信心をいただき救いの身と定まったことを喜び、その感謝の思いがあふれて称えることにある。これが自力の念仏と区別される他力の念仏なのである。このことを浄土真宗本願寺派では「信心正因称名報恩」と表現する。南無阿弥陀仏を聞くという信心が浄土往生の因であり、念仏を称えることは救いが定まったことの感謝だということである。・・・(P.111~P.112)