水無月 晦日 京都の歩き方

「京都の歩き方」歴史小説家50の視点 澤田瞳子

・・・多くの観光客が「京都らしい」と感じる抹茶スイーツは、舞妓さんは、きらびやかな金閣寺は、京都市民の普段の生活からはいささか隔たりのある存在である。また「京都人はイケズ」「本心が見えない」というありがちな分類は、時に京都の住人へのレッテル貼りともなり、わたし自身、嫌な思いをしたことも数多い。だが京都を訪れる方は時に、「それが京都だ」と決めつけてかかり、我々の知らない「京都らしさ」を満喫する。もしかしたら京都を観光都市として消費する方々にとって、この地は一つの巨大なテーマパークであり、我々住人はそこを彩るキャストとして振る舞うことが求められているのかもしれない。・・・(はじめに)

 

オーバーツーリズム・観光公害・・・の代名詞のように言われることが多い京都。

このゲキ混み状態もアトラクションなのかも?。

タマに京都を訪れますが、歴史や風物も含めて、とても奥が深い街だと思います。

交通機関は混んでいるが、著者のように自転車や徒歩もいいですね。

そして、かつて小京都扱い?された金沢や高山にも触れられて小気味いい。

本書のおかげで視野が拡がった?ような勘違いもしているし。

また、京都行きたくなりました。