まいまいつぶろ

「まいまいつぶろ」 村木 嵐

・・・口がまわらず、誰にも言葉が届かない。歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、まいまいつぶろと呼ばれ、蔑まれた第九代将軍・徳川家重。常に側に控えるのは、ただ一人、彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫だった。・・・(本書カバー)

 

まいまいつぶろ(カタツムリ)とあだ名された徳川家重の先代は有名な徳川吉宗。

時代劇によく登場する大岡忠相の遠縁にあたる兵庫(大岡忠光)と、家重の主従(信頼)関係が描かれます。

家重の子供は第十代将軍・徳川家治

また家重の弟である徳川宗武は徳川御三卿・田安家の初代当主です。

大河ドラマ「べらぼう」に関わるキャストや龍助(後の田沼意次)も本作に登場。

何となくタイムリーな内容だったので興味深く読み進めました。

 

まいまいつぶろ~と言われるような身体的ハンディーを背負った家重だったが、大岡忠光の誠心誠意フォローで本来の聡明さを発揮出来た。

ストーリーの先が想像できる予定調和的進行もタマにはいいかも?。(失礼)