その<男らしさ>はどこからきたの?

その<男らしさ>はどこからきたの? 広告で読み解く「デキる男」の現在地  小林美香

・・・「男らしさ」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?「逞しい上腕二頭筋」とか「物怖じしない堂々とした態度」といった容姿や雰囲気を連想することも多いでしょう。「男の中の男」という、身体的な強さのみならず精神的な魅力や品格を備えた男性を讃える言い回しがあるように、「漠然としたすごさ・優越性・本質性」に結びつけられがちなのが、「男らしさ」なのかもしれません(「女の中の女」とは言いませんよね)。・・・はじめに

 

新聞コラムで紹介され、タイトルにも惹かれて読みだす。

確かに広告に登場する「デキる男」イメージは強烈で、このようにならねばイケナイ・・・との思いが強くなる。(そう思い込んでいた?)

しかし、本書は「デキる男」イメージは、広告が設定する文脈の中で様々な視覚効果を駆使して作られた「虚構(フィクション)」に過ぎないと喝破します。

確かに冷静に考えれば、24時間戦うと何処かで綻びが出るでしょう。

 

「広告」からみる~辺りは、興味深く読んでいましたが、後半はジェンダー論やLGBT(性的マイノリティ)の内容が目立ってきました。

その辺りから本書の傾向がチョッと気になる。

なるほどーとは思うが、理解がなかなか難しい面を感じました。

まだまだ「男はだまって〇〇ビール」「24時間戦えますか?」の「昭和」感覚が残っています。