時の家

第174回芥川賞受賞作 「時の家」 鳥山まこと

受賞作が2作品掲載され、お得感あるので芥川賞発表の度に購入しています。(確か前回は該当作品なしだった。)

 

・・・「意匠」という言葉があります。「意」とは心を意味する語であり、「匠」とは形づくることを意味する語。つまり「意匠とは心を形づくるもの」。師が口にしていたものでした。私はこの言葉をこれまで一度だって忘れたことはありません。設計をする時、現場に立つ時、建築というものと向き合う時、常にこの言葉が私を見定め、私を律し、私の背中を押してきましたから。・・・

 

冒頭は建物(住宅)の建築材解説で、専門書か?と思う。

解説された、その空き住宅に不法侵入(?)する「青年」が一人。

この住宅を設計し住んでいた「藪さん」、その後学習塾を始めた「緑」~その後、阪神淡路大震災(だと思う)を経て「圭さん」と「脩さん」が住みだすが・・・。

 

「創り手」の思いが集約された住宅(家)です。

かつて住んだ人々と「家」の関わり合い人生譚が語られますが、屋根裏にこのような残置物(?)があったら嫌ですね。

終盤の解体場面は、臨場感あって実際に現場で立ち会っているようでした。

 

作中に「手に取るのを躊躇った」~と表現がありましたが、「とまどった」?「ちゅうちょった」?と読むのか、戸惑う・・・。 (=_=)

文学作品は難しいです。