ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世
日経紙連載「笑うルネサンス十選」(7)
ジュゼッペ・アンチン・ボルド「ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世」(1590年ごろ)
・・・四季折々の作物や花々から成る半身像が、正面を向いてにやりと笑う。細密に描かれた自然物を巧みに組み合わせたこの寄せ絵は、古代ローマ神話の豊穣神ウェルトゥムヌスに見立てた皇帝ルドルフ2世の姿である。・・・
ウェルトゥムヌス(Vertumnus)は、古代ローマ神話に登場する果樹と果物の神であり、植物の成長や四季の移り変わり、そして「変身」を司るメタモルフォーゼの神であり、多種多様な野菜や果物、花々を組み合わせて描かれたこの肖像画は、森羅万象を支配し四季の恵みをもたらす皇帝の権力と永遠性を象徴しているという。
キテレツ怪奇?な、ジュゼッペ・アンチン・ボルドの寄せ絵は何回か取り上げたことがあります。
毎回、新鮮な(野菜・果物だけに)驚きがある。
立体化したらかなり不気味だと思うが・・・。
当のルドルフ2世は、錬金術や占星術、博物学の標本を収集し研究するための「驚異の部屋」を築き、世の中のすべてを知ろうとしたようです。。
いわば「神の領域」に分け入るつもりだったのかもしれない。
神≒皇帝。
