皐月 晦日 不釣り合いなカップル

日経紙連載「笑うルネサンス十選」(3)

クエンティン・マサイス「不釣り合いなカップル」

・・・薄ら笑いを浮かべた若い女が、老人の顎に手を添えて誘惑している。老人は片手で彼女の後頭部を引き寄せ、もう一方の手をその胸元へ伸ばし、歯をむき出しにして笑っている。しかし物語はそこで終わらない。女のもう片方の手は、実は巧みに老人の財布を抜き取っているのである。道化帽をかぶった男は、欲深そうに財布へと手を伸ばし、不気味な滑稽さを漂わせている。三者三様の表情には、欲望と欺瞞が入り混じる。・・・

 

似たような題材の絵画は見たことがある~人間の暗黒面絵画。

老人の笑いには欲望に翻弄される愚かさが、女と道化の表情には悪徳の気配がにじむ。

絵を見ながら自分はこの中で誰に当てはまるのか?。

絵を見ている「私」も傍観者(世間)として、絵の一部ということか。

ルネサンスの時代から(それ以前から)現代に至るまで(これからも)人の本質は変わらない。(来月(6月)になっても変わらない・・・。)