「 永遠の0(ゼロ)」百田尚樹 著 読了。

話題作らしいよ~と聞いていたので、ワリと気軽に読みだしました。

“0(ゼロ)”とは、旧海軍の零式艦上戦闘機のこと。

・・・読み易く、話に引き込まれて行き・・・一気に読み切った。

第二次大戦中の太平洋域の戦いに関しては、艦船や航空機に興味があったこともあったし、「失敗の本質」・「大空のサムライ」や松本零士の戦場モノを読んでいたので、ある程度は知っているつもりでした。

だから、話にグイグイ引き込まれて行きます。

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読みながら、何度か~ウルウルしてしまった・・・。この歳になったから目頭が・・・ということかな。

歴史に学ぶという見方、人間愛が織りなすドラマとしても良く書けていると思います。

(多少、解説っぽいな~と感じる箇所もありましたが、この本では必要な著し方かもしれない。)

 

フィクションだけど、現実にこのようなこともあり得るかもしれない。

いや、実際このようなことがあったと思うし、また事実としてあって欲しい・・・と思った。

 

経済的に閉塞感が感じられる現代ですが、大戦末期とは比べるまでもない。

当時のパイロットの中心年齢は20代で、それ以下の少年兵もいたらしい。

元気がないといわれる現代の若者たちへ、著者からのエールの意味もあるのかな。7affca44-s.jpg

読後の余韻が”Zero”の発動機の振動とともに心に響いています。