8月読書会の課題本を早めに読みました。難しそうなので・・・。

「知の逆転」

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ジャレド・ダイアモンド ・・・・人類文明学者、分子生物学者、「銃・病原菌・鉄」の著者

ノーム・チョムスキー・・・・・・M・I・T言語学者、名誉教授

オリバー・サックス・・・・・・・映画「レナードの朝」の著者、脳神経学者

マービン・ミンスキー・・・・・・人工知能の父、コンピュータ科学者

トム・レイトン・・・・・・・・・・・・数学者、アカマイ・テクノロジー創業者

ジェームズ・ワトソン・・・・・・DNA二重らせん構造の発見で、ノーベル生理学・医学賞受賞

吉成真由美(インタビュー・編) 

             サイエンスライター、夫は利根川進(ノーベル生理学医学賞受賞)M・I・T教授

 

限りなく真実を追い求め、学問の常識を逆転させた叡智6人をインタビューした記録。

インタビューアーの方も尋常じゃない叡智の持ち主。

どのような基準でこれらの6名を選んだかは定かではないが、そんなショウもないことは関係ないくらいにハイレベル。

以前、「銃・病原菌・鉄」を読んだ(見た?)ことがあるので、序盤はワリとスンナリと進めたが・・・。

 

Q:人口増加や資源の活用という点から見て、私たちはまさに「成長の限界」に達しつつあるのか。この先、食料やエネルギー、自然資源をめぐって、世界中で熾烈な戦いが起こるのでしょうか。

ダイアモンド:「成長の限界」に達しつつあるかという点については、まさにそのとおりで、既に成長の限界に達していると言わざるをえません。・・・・・

・・・・・あと20~30年もすれば、さらに30億人もの人間が大量消費するようになって、資源の枯渇に拍車がかかるのは明らかです。このことが暴力的な戦いにつながるかどうかは、われわれの判断にかかっています。・・・・賢明な決断をすれば、全ての人々がある程度の水準の生活を送ることは十分に可能です。・・・・

 

世界が生活水準の均衡化に向かわなければ、世界は安定しない。中国やインド・南アメリカ・アフリカの生活水準が上がると同時に、日本・アメリカ・ヨーロッパの水準が下がる必要があるという・・・。

かなり衝撃的な論調です。

どのように実現していくか?、否応なしに均衡に向かっていくのか?、反発があるのか?。

先進国の浪費を除けば実現に向かうらしいが・・・。

 

知ることの満足は得られました。

しかし、凡人には消化しきれないコトばかりで消化不良気味です。

再読しなければいけないなァ。

知ったコトを”逆転”させて、裏からも斜めからも見る必要があるのですね。